桃山台のマンションリフォーム

2020~2021大阪府豊中市集合住宅 リフォーム 77m² ツジモト(施工)

1970年代に建てられたマンションのスケルトンリフォーム計画です。
元々のポーチや門扉、サッシやベランダの収納等、建物全体のつくりがすごく素敵で、
後に高名な建築家が設計された建物であることがわかりました。
住民の皆様により丁寧に維持管理されていて、今なお魅力が色褪せない建物です。

本計画は物件をご一緒に探すところからスタートしました。
ご希望、ご要望をお聞きした後、内容に合いそうな物件を3~4件ピックアップし、物件の内覧に同行。
一通り見てまわり、ココが良い!と全員が感じた物件に巡り合うことができました。

計画は、LDKと個室が2つ(寝室、子ども室)、パントリー、ミシンスペース、ワークスペースです。
個室の面積は極力抑えて、その分みんなが過ごせるスペースを充実させています。
南側の連窓から美しい街路樹が望むことができ、この景色は最大限活かした計画としています。
また北側の居室内部にとても大きな梁が横切り、この梁で部屋が分断されることのないように、
梁に沿った横長の大きな土間空間をつくり、その一角に独立したワークスペースを配置しました。

玄関ポーチは上品な背の高いアイアン製門扉でしっかり区切られ、
南側バルコニーの両側は屋外収納となっていて、隣家との距離が充分に取られています。
室内から出る臭気(キッチン、風呂、トイレ)は、全て共用ダクトスペースで一律に屋上へ排気し、
共用廊下や階段、バルコニーには一切の生活臭を出さない造りになっています。

建物全体に気品と気遣いがあります。
その当時の計画に敬意をいだきつつ、風の良く通る、気持ちの良い家が完成しました。

 

玄関を開けた瞬間に飛び込んでくる緑。

高さを抑えて作った布貼り引戸の靴箱。障子の向こうは子ども室です。

反対側はワークスペースです。こちらの障子は寝室とつながっています。
土間のタイルに少しだけ段差を付けて、上下足のエリア分けをしています。

リモートワークの打ち合わせも気兼ねなくできるよう、しっかり引戸で仕切れるようにしています。

横長の窓から景色が開けて見えます。
廊下右の壁の一部を鉄の板で造り、マグネットがつくようにしています。




リビングは、少し床を下げてウールのカーペットを敷き込みました。ゴロゴロできるスペースです。
TV台の引戸も布貼りにして、デッキ類を収納。引戸を開けずにリモコン操作ができます。

ミシン専用のカウンター。その奥は家族共用の大きなウォークインクロ―ゼットです。



ステンレスの造作キッチンは奥行を少し広めに、シンクを少し深めに設計。
ガスオーブンと大きい食洗器を組み込み、通路も広く取っています。
キッチンの奥が家電+冷蔵庫スペース、パントリーへと続き、ぐるぐる回れるような計画となっています。



キッチンとパントリーを囲う壁は左官仕上げです。(Planet Wall マーブルフィール コテ押え ソープフィニッシュ)
サンプルでちょうど良い色とムラを吟味しながら選定しました。

洗面と、その奥が脱衣室です。引戸で間仕切り、来客時でもスッキリとした洗面コーナーになります。



寝室は、シングルサイズ×2がちょうど入る大きさで床を上げて造り、
マットレスを敷き詰めて大きなベッドとして利用します。

ベッドヘッドには携帯等の充電コードを収納できるよう、中にコンセントを仕込んでいます。
両側の白熱灯に調光をかけて、ロウソクのようなキレイな光をつくりだします。


子ども室は約3.4帖。ロフトベッドを造作し、立体的な楽しい部屋ができました。


壁上部のランマは、透明のポリカーボネートで引違窓を造り、光と風通しを確保します。

計画時の模型写真


改修前写真


この建物を設計された建築家の書籍です。