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収納のない部屋のススメ

「収納のない部屋です」って大体マイナスイメージで受け止められ勝ちですが、収納がない部屋の方が良いことも結構ありますよ、というお話です。

一般的な子ども部屋を例にしてみます。廊下に面した個室で、収納が付いてる代表的な例です。

部屋には収納(クローゼット)が付いていて何不自由ない部屋ですが、収納の前には物や家具を置くわけにはいかず、隠れた「デッドスペース」になります。収納の扉を引戸や折戸にしたとしても、やはり家具を置くわけにはいかないスペースです。

収納量を変えずにこのデッドスペースを解消する方法は… 意外と簡単で、この場合は「収納を廊下に向ける」だけで良いのです。廊下には物や家具を置くことはないので、スペースをうまく兼ねていることになります。

コンパクトな部屋であればあるほど、このデッドスペースの解消はすごく効き目があります。

家具を置くことができるエリアが増えるのでレイアウトの自由度が増します。机やベッドの位置をガラッと変えることもできます。

洗濯した衣類を片付ける為に、いちいち部屋に入らなくて良くなったり、もし収納が余ったら家族で共有することもできます。ここに掃除機を置いたり、ウォーターサーバー置場にするとか。

部屋を使う子どもたちは服や物を廊下に取りにいくわけですが、どうしても自分の部屋に置いておきたいものができたときは、部屋にハンガーラックやフックなど、家具で十分対応できます。

このような考え方で高槻のマンションリフォームでは、実際に2部屋分+アルファの、大容量の収納をすべて廊下に向けて計画しています。個室側にできた壁に、家具をレイアウトしてお住まいです。

「収納の無い部屋なんて…」という考え方がまだまだありますが、実際の生活を考えてみると、そんなことは決してないはず。